空中空地『轟音つぶやくよううたう、うたう彼女は』
2018年10月20日
空宙空地さん『轟音、つぶやくよううたう、うたう彼女は』を観た。
2年前に七ツ寺共同スタジオで初演を見て、今回が2回目。
初めてナビロフトまで行ってきました。
このお芝居は言うなれば女性の生き方のようなものを描いた作品で、前回見た時もすごく心に刺さったのを覚えている。
家事に追われ、子育てに追われ、流されて生きていくうちにあっという間に人生は終わっていく。
そういう母の生き方を見て「楽しいの?」と問いかける娘。
母親とは違う生き方を目指すが、結局娘も、気づけば母と同じような生き方をしていると気づく。
初演の時は泣かなかったのに今回2度目の観劇にも関わらず涙が出てしまった。
私にとってもこの2年で色々と思うところが変わったんだなあ。
てか、前回公演もう2年も前なのか。はえーーー去年くらいのイメージだったんだけど(白目)
ほんと、人生って早い。
小学校の6年間よりも中学の3年間よりも高校の3年間よりも大学の4年間は早かった。
ついこないだ入学したばっかりのような気がするわぁって言うのは結構本心で、このお芝居のように本当に「あっ」と言ってる間にどんどん時間は進んで自分だけ置いていかれているような気持ちになる。
そのくせバイトしてる時とかの時間ってめちゃくちゃ長く感じるんですよね。そこは飛ぶように過ぎ去ってくれていいんですけどね。
パートさんのシーンはめちゃくちゃすきで、3人のやり取りに終始笑ってました。
妙にリアルなところがすごく面白い。
自分にとってどうでもいい事とか、早く終わらないかなって思ってることは長く感じるもので、人生の体感の短さと対比してお芝居のシーンの長さに表れてるのが秀逸だな~~と思って見てました。
「人はただ、食べて寝て子供作って死ぬだけだ」
そうなのかもしれないなぁ。
まだ私にはよくわからない。
何故、涙が出たのかもよくわからない。
このお芝居の最後のシーンのお母さんや娘さんの感覚に共感するには、まだまだ自分は子供だ。
まだ私は周りの大人たちに「楽しい?」って問いかけてる段階にしかいない。
数年後、数十年後にこのお芝居を見たら、また違ったように見えるのかも。
そうだったらいいな。